パチンコ業界に衝撃的なニュースが飛び込んできました。
『カイジ』シリーズや『一騎当千』『クイーンズブレイド』『閃乱カグラ』などの美少女シリーズでお馴染みのパチンコメーカー高尾が2022年5月30日、民事再生法の適用を申請したと発表されました。
今後は同業他社の株式会社オーイズミから支援を受け再建を目指すとの事ですが、そもそも何故このような事態に陥ってしまったのか?
少し調べてみました!
パチンコメーカー高尾の歴史
株式会社高尾は1950年(昭和25年)に高尾製作所を創業、1979年(昭和54年)に株式会社高尾を設立しました。
かなり歴史のあるメーカーなのですが、CR機以前にどんな機種を作っていたかのデータがwikiにも載っておらず、そういう意味ではマニアックなメーカーだったのかもしれません。
というのもwikiに掲載されている2001年以降の販売機種が「あ~、そういえばこんなのあったかも」と言えるようものばかりで、昔からそういう方向性だった可能性が高いです。
かなり老舗のメーカーだっただけに、このニュースは衝撃的でしたね。
驚いたね~。
でもこれまで高尾からリリースされてた『一騎当千』がDaiichiに移った理由もここにありそうですね。
『カイジ』シリーズや美少女シリーズも人気があったように見えたのですが、実は経営難に苦しんでいたようです。
そのあたりを少し調べてみましょうか。
2018年6月 CR 弾球黙示録カイジ HIGH&LOW スペック詐称
まずメーカーとしての信用を失ったと言えるのはこの2018年6月に起きた『カイジスペック詐称』と言って差し付かえないでしょう。
スペック詐称…ホールから怒りの嵐が巻き起こりそうですね。
実際巻き起こりましたね。
小当り機搭載の機種で純増17個以上が売りだったんですが、実際には12個ほどしか出ず、時速30000発と言われていたのに理論上24000発が限界だったとか。
それは怒って当然ですね。
そしてその後の対応も悪かった。
公式発表された苦しい言い訳もさる事ながら、機械を20万円で下取り&代替機として新台を安く提供という対応で更に炎上します。
当時のパチンコ台って40万円くらいしますよね?
20万円で下取りって20万円儲かってるじゃないですか!
しかも代替機の新台も無償交換ではなく割安販売です。
かつてサミーの『サクラ大戦3』や豊丸の『カツ丼』などで同様の回収騒動がありましたが、新台との無償交換や機械代返却、営業補償などがあったと言われています。
その例と比較するとあまりにひどい対応と言わざるを得ません。
元々資金に余裕のない会社だったんでしょうか。
そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。
後述しますが社長がちょっと難のある人物だった可能性があるんですよね。
またここまでの騒動になった要因として、サンセイR&Dから牙狼の大ヒットに大きく貢献した人物を役員に招き入れ、販売・営業に携わらせたのが原因ではないか?という声もあります。
実際に売上は大きく上がったようですが、それ以上に信頼を失っては元も子もないですね。
2018年10月25日
この日付に一体何が…
詳しくはこの記事を見て下さい。
………(絶句)
現代日本でこんな事が起こり得るのかって内容ですが、資金的な問題だけでは無かったのかもしれないという一例ですね。
新型コロナウイルスの影響
これはまだ分かりやすいですね。
メーカーのみならず、業界全体に大きな損害を与えました。
休業要請やその後の客足低下などにより閉店に追い込まれるホールが多数出てきてしまいました。
更に近年は部材不足も合わさり、販売数は大きく減少しています。
ここまでの要因が重なり、高尾はここ3期は欠損計上で受注も回復せず資金繰りが逼迫していたそうです。
いよいよ体力が続かなくなったんですね。
何か大きなヒット作でも生まれていれば或いはなんとかなったんでしょうか…。
いや、正直厳しかったかと。
どちらかというとコアな層を狙ったマニアックな台を作るメーカーでしたから。
しかも演出バランスの悪さに定評がある会社なので、そもそもヒット作が生まれる可能性は無かったと思いますよ。
容赦のないコメント。
民事再生法とは?倒産とどう違う?
あ、これは気になってました。
今回の件は倒産に当たらないんでしょうか?
いえ、倒産に該当します。
なぜそこが疑問になるかというと、多くの人が持っているであろう【倒産】という言葉に対するイメージのせいかと。
倒産と聞くと会社が潰れておしまい、といった状態を連想しますね。
そういう人は多いでしょうね。
僕も全然詳しくはないですが、多くの人がイメージする倒産は破産に該当します。
もう無理と判断すれば破産を選びますが、倒産してもまだ頑張るって時にとる道が民事再生法や会社更生法です。
少し検索してみましたが、民事再生法の再建には3つのパターンがあるんですね。
スポンサー型、自立再建型、精算型の3つですね。
今回の高尾の場合はオーイズミの支援を受けるのでスポンサー型という事になります。
しかしこの民事再生法の申請に対して難色を示す意見も見受けられました。
と言うと?
民事再生は会社更生と違って経営陣は交代しなくてもいいんですよ。
高尾は一族経営の会社なので「そこから変えていかないと良くはならないんじゃないの?」という意見ですね。
確かに現経営陣の招いた事態と言えるでしょうから、そこに対する期待は薄くて当然かもしれませんね。
過去にあったパチンコメーカーの倒産事例 マルホン&奥村遊機
今回のような事例は高尾が初めてではありません。
2015年にパチンコメーカーのマルホンが民事再生法の申請を行っています。
マルホンさんは現存するメーカーですよね。
ということは立て直せたんですね。
会社規模の縮小、従業員の大幅解雇、『天龍』『鳳凰』などのプチヒットにより持ち堪えてると言った方が正しいかもしれません。
そして一方の奥村遊機は同じく2015年に自己破産を申請し、『奥村遊機』という会社はこの世から消滅しました。
これ以上の経営は困難と判断したんですね。
破産でも会社更生でもなく民事再生を選んだ高尾。
見事再起出来るのか、今後に注目ですね。
高尾の今後の予想
高尾さんが再建に向けてどういった方法を取ると思われますか?
マルホンさん同様、まずは事業規模の縮小と従業員の大幅解雇が予想されます。
現在営業所が12ヶ所ありますが、名古屋の本社の他には東京と大阪といった主要都市に絞るんじゃないでしょうか?
従業員は120人以上いるようですが、営業所が数か所に絞られると相当な数が解雇になりそうですね。
半分以上は解雇になってしまうかも…。
今回のまとめ
それでは今回のまとめに入りたいと思いますが、なぜ閃乱カグラ?
ゲームもパチンコも一通り触ってるファンなので!
演出バランスは壊滅的でしたが、演出のイカレ具合は好きでしたよ。
大一に版権が移った『一騎当千』のように、高尾さんからはリリースされないかもしれませんね。
ん?
別に他メーカーから出してくれればOKですよ?
あ、特に高尾さんのファンというわけではないんですね。
美少女シリーズは好きでした。
でも何度も言うけど演出バランスが本当に悪いので、打ちたくないけど好きな版権だから打ってたって感じです。
なるほど。
ちなみに版権が移った場合の話ですが、他からだと閃乱カグラはどのメーカーからリリースされそうですか?
うーん、違和感ないのは西陣かな。
ダークホースだと最近爺サマーでお色気路線に走っている大都。
西陣は『モモキュン』や『ハイスクールD×D』などをリリースしてますからメーカーのカラーに合ってますね。
爺サマーの演出は露骨でしたが、閃乱カグラにはマッチするかも…。
いずれにせよ今後の展開に要注目ですね。
それではここまでご覧頂きありがとうございました。
ありがとうございました!
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